古典ライブラリー

古今和歌集 墨滅歌 墨滅歌(巻第十四 恋歌四) 1111番

道しらば

紀貫之(きのつらゆき)

道を知っていたら摘みにも行こう。住吉の岸に生えるという恋忘れ草を。

詞書
(なし)
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1深養父ふかやぶ深養父ふかやぶふかやぶ戀こひ戀こひこいしとしとしとはははたがなづけけむことならむたがなづけけむことならむたがなずけけむことならむ下しも下しもしも注記
  2. 2道みち道みちみちしらばしらばしらば初句
  3. 3つみにもゆかむつみにもゆかむつみにもゆかむ二句
  4. 4住すみ住すみすみののの江え江ええののの三句
  5. 5きしにおふてきしにおふてきしにおうちょふふう四句
  6. 6戀こひ戀こひこいわすれわすれわすれ草ぐさ草ぐさぐさ結句

引用の仕方

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現代語訳

道を知っていたら摘みにも行こう。住吉の岸に生えるという恋忘れ草を。

意訳

恋の苦しさを忘れさせるという忘れ草を、摘みに行きたいほどだと歌う。

語釈・文法注

住の江
摂津国の住吉。
恋わすれ草
恋の苦しさを忘れさせるという草。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』墨滅歌・墨滅歌(巻第十四 恋歌四)・1111番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

紀貫之の歌。巻第十四の深養父の「恋しとは誰が名づけけむ言ならむ」の歌の下にあったもの。墨滅歌の最後の歌で、古今集全体の最後の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、207頁(コマ117)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日