古今和歌集 巻第四 秋歌上 204番
蜩の
ひぐらしが鳴いたのと同時に、日が暮れたと思ったのは、実は山の陰に入っていたからであった。

現代語訳
ひぐらしが鳴いたのと同時に、日が暮れたと思ったのは、実は山の陰に入っていたからであった。
意訳
ひぐらしが鳴き出し、もう日暮れかと思ったが、それは山陰で暗かっただけだった、と山里の夕暮れを詠む。
語釈・文法注
- なべに
- …とともに。
- 陰にぞありける
- 陰だったのだ。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・204番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
ひぐらしの声は夕暮れを感じさせる。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、36頁(コマ31)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日