古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十三 恋歌三 633番

忍ぶれど

紀貫之(きのつらゆき)

忍んでいても、恋しい時は、山から月が出てくるように、思いが表に出てきてしまう。

「忍ぶれど」の歌をもとにした情景。忍んでいても、恋しい時は、山から月が出てくるように、思いが表に出てきてしまう。
「忍ぶれど」の歌をもとにした情景。忍んでいても、恋しい時は、山から月が出てくるように、思いが表に出てきてしまう。
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2忍しの忍しのしのぶれどぶれどぶれど初句
  3. 3こひしきこひしきこいしき時とき時ときときははは二句
  4. 4あしびきのあしびきのあしびきの三句
  5. 5山やま山やまやまよりよりより月つき月つきつきののの四句
  6. 6いでてこそくれいでてこそくれいでてこそくれ結句

引用の仕方

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現代語訳

忍んでいても、恋しい時は、山から月が出てくるように、思いが表に出てきてしまう。

意訳

月が山から出るように、隠していた恋心も表に出てしまう。

語釈・文法注

いでてこそくれ
出てくるのだ。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・633番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

比喩
月の出に恋心の表れを重ねる。

解説

紀貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、113頁(コマ70)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日