古今和歌集 巻第九 羇旅歌 416番
夜をさむみ
夜が寒いので置く初霜を払いながら、草を枕に何度も旅寝をしたことだ。

現代語訳
〔詞書〕甲斐の国へ下った時、道中で詠んだ歌。
夜が寒いので置く初霜を払いながら、草を枕に何度も旅寝をしたことだ。
意訳
寒い夜の初霜を払いながら、野宿の旅寝を重ねる。甲斐への旅の苦しさを詠む。
語釈・文法注
- 夜を寒み
- 夜が寒いので。
- 草の枕
- 旅寝。
- あまたたび
- 何度も。「旅寝」をかける。
和歌
- 作者
- 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第九・羇旅歌・416番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「甲斐の國へまかりける時道にてよめる」(甲斐の国へ下った時、道中で詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「たび」に「度」と「旅」。
解説
凡河内躬恒の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、79〜80頁(コマ53)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日