古今和歌集 巻第七 賀歌 357番
かすが野に
春日野で若菜を摘みながら、万代の長寿を祝う心は、春日の神がご存じだろう。

現代語訳
〔詞書〕尚侍が、右大将藤原朝臣(藤原定国)の四十の賀をした時に、四季の絵を描いた後ろの屏風に書いた歌。春。
春日野で若菜を摘みながら、万代の長寿を祝う心は、春日の神がご存じだろう。
意訳
屏風の春の絵(若菜摘み)にちなみ、長寿を祝う心は春日の神が知っている、と祝う。
語釈・文法注
- 内侍のかみ
- 尚侍。藤原満子。
- 右大将藤原朝臣
- 藤原定国。満子の兄。
和歌
- 作者
- 素性法師(そせいほうし) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
僧正遍昭の子。俗名は良岑玄利(よしみねのはるとし)といい、父の命で出家した。雲林院や大和の石上の良因院に住み、宇多天皇・醍醐天皇の歌会や屏風歌に召された。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第七・賀歌・357番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「内侍のかみの右大將藤原朝臣の四十の賀しける時に四季の繪かける後の屏風にかきたりける歌春」(尚侍が、右大将藤原朝臣(藤原定国)の四十の賀をした時に、四季の絵を描いた後ろの屏風に書いた歌。春)。
解説
素性法師の屏風歌。以下、四季の絵の歌が続く。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、65頁(コマ46)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日