古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十 物名 443番

ありと見て

読人しらず(よみびとしらず)

あると見て頼りにするのは難しい。はかないこの世を、ないものと思いなしてしまおうか。

「ありと見て」の歌をもとにした情景。あると見て頼りにするのは難しい。はかないこの世を、ないものと思いなしてしまおうか。
「ありと見て」の歌をもとにした情景。あると見て頼りにするのは難しい。はかないこの世を、ないものと思いなしてしまおうか。
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1をばなをばなおばな詞書
  2. 2ありとありとありと見み見みみててて初句
  3. 3たのむぞたのむぞたのむぞ難かた難かたかたききき二句
  4. 4空蟬うつせみ空蟬うつせみうつせみののの三句
  5. 5世よ世よよをばなしとやをばなしとやおばなしとや四句
  6. 6思おも思おもおもひなしてむひなしてむいなしてむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕をばな。

あると見て頼りにするのは難しい。はかないこの世を、ないものと思いなしてしまおうか。

意訳

「世をばなし」に「をばな(尾花)」を詠みこむ。

語釈・文法注

うつせみの
「世」にかかる枕詞。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十・物名・443番
歌体
短歌
状況
詞書「をばな」(をばな)。

修辞

物名
「をばな」。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、85頁(コマ56)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日