古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二 春歌下 105番

鶯の

読人しらず(よみびとしらず)

鶯の鳴く野辺ごとに来てみると、色あせた花に風が吹いていたことだ。

「鶯の」の歌をもとにした情景。鶯の鳴く野辺ごとに来てみると、色あせた花に風が吹いていたことだ。
「鶯の」の歌をもとにした情景。鶯の鳴く野辺ごとに来てみると、色あせた花に風が吹いていたことだ。
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2鶯うぐひす鶯うぐひすうぐいすののの初句
  3. 3なくなくなく野邊のべ野邊のべのべごとにごとにごとに二句
  4. 4來き來ききてみればてみればてみれば三句
  5. 5うつろふうつろふうつろう花はな花はなはなににに四句
  6. 6かぜぞかぜぞかぜぞ吹ふ吹ふふきけるきけるきける結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

鶯の鳴く野辺ごとに来てみると、色あせた花に風が吹いていたことだ。

意訳

鶯の声に誘われて野辺を訪ね歩くと、どこでも花は盛りを過ぎ、風が吹き散らしている。春の終わりの寂しさを詠む。

語釈・文法注

野辺ごとに
野辺という野辺に。
うつろふ花
色あせた花。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第二・春歌下・105番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

ここから鶯と散る花を取り合わせた歌が続く。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、19頁(コマ23)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日