古今和歌集 巻第四 秋歌上 219番
あき萩の
秋萩の古い枝に咲いた花を見ると、萩も昔の心を忘れていないのだった。(私たちの昔の心も変わっていないのですね。)

現代語訳
〔詞書〕昔親しくしていた人と、秋の野で出会って話をしたついでに詠んだ歌。
秋萩の古い枝に咲いた花を見ると、萩も昔の心を忘れていないのだった。(私たちの昔の心も変わっていないのですね。)
意訳
古い枝に今年も花を咲かせる萩のように、旧友との友情も昔と変わっていない、と再会を喜ぶ。
語釈・文法注
- ふるえ
- 古い枝。
- もとの心
- 昔のままの心。
和歌
- 作者
- 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・219番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「昔あひ知りて侍りける人の秋の野にて逢ひて物語しけるついでによめる」(昔親しくしていた人と、秋の野で出会って話をしたついでに詠んだ歌)。
修辞
- 寓意
- 萩の古枝に旧友との変わらぬ心を重ねる。
解説
躬恒の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、38頁(コマ32)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日