古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 864番

思ふどち

読人しらず(よみびとしらず)

気の合う者どうしで円座を組んで楽しむ夜は、唐錦を裁つのが惜しいように、立ち去るのが惜しいものであった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1思おも思おもおもふどちふどちうどち初句
  2. 2まとゐせるまとゐせるまといせる夜よ夜よよははは二句
  3. 3唐錦からにしき唐錦からにしきからにしき三句
  4. 4たたまくたたまくたたまく惜を惜をおしきしきしき四句
  5. 5物もの物ものものにぞにぞにぞ有あ有あありけるりけるりける結句

引用の仕方

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現代語訳

気の合う者どうしで円座を組んで楽しむ夜は、唐錦を裁つのが惜しいように、立ち去るのが惜しいものであった。

意訳

親しい仲間との宴の夜は、席を立つのが惜しい。

語釈・文法注

まとゐ
円座、集まり。
たたまく
「裁たまく」と「立たまく」。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・864番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「たつ」。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、155頁(コマ91)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日