古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 807番

蜑のかる

藤原直子(典侍)(ふじわらのなおいこ)

海人が刈る藻に住む虫「われから」の名のように、自分のせいだと声をあげて泣こう。世を恨みはすまい。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
典侍藤原直子朝臣(藤原直子(典侍))
  1. 1蜑あま蜑あまあまのかるのかるのかる初句
  2. 2藻も藻ももににに住す住すすむむん蟲むし蟲むしむしののの二句
  3. 3我われ我われわれからとからとからと三句
  4. 4ねねねをををこそなかめこそなかめこそなかめ四句
  5. 5世よ世よよをばをばをば恨うら恨うらうらみじみじみじ結句

引用の仕方

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現代語訳

海人が刈る藻に住む虫「われから」の名のように、自分のせいだと声をあげて泣こう。世を恨みはすまい。

意訳

恋の苦しみは自分のせいだから、世を恨まない、と詠む。

語釈・文法注

われから
海藻に住む小さな虫。「我から(自分のせいで)」をかける。

和歌

作者
藤原直子(典侍)(ふじわらのなおいこ) 生没年未詳
典侍(ないしのすけ)を務めた女官。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・807番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「われから」。

解説

藤原直子の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、142頁(コマ84)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日