古今和歌集 巻第十七 雑歌上 871番
おほはらや
大原の小塩山も、今日こそは神代のことを思い出しているだろう。
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現代語訳
〔詞書〕二条の后がまだ東宮の御息所と申し上げた時、大原野神社に参詣なさった日に詠んだ歌。
大原の小塩山も、今日こそは神代のことを思い出しているだろう。
意訳
藤原氏の氏神を祀る大原野神社への参詣を祝い、神代の昔を思い出しているだろうと詠む。
語釈・文法注
- 大原野
- 藤原氏の氏神を祀る神社がある。
- 小塩の山
- 大原野の山。
和歌
- 作者
- 在原業平(ありわらのなりひら) 825–880
平城天皇の皇子阿保親王の子。右近衛権中将などを務め、「在五中将」と呼ばれた。仮名序は「その心餘りて詞たらず」と評する。『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルとされる。六歌仙・三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・871番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「二條の后のまだ東宮の御息所と申しける時に大原野に詣うで給ひける日よめる」(二条の后がまだ東宮の御息所と申し上げた時、大原野神社に参詣なさった日に詠んだ歌)。
解説
在原業平の歌。『伊勢物語』第七十六段にも見える。かつて恋仲だった高子への思いを秘めた歌とされる。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、156〜157頁(コマ91)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日