古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(旋頭歌) 1009番

はつせ川

読人しらず(よみびとしらず)

初瀬川の古川のほとりに、二本並んで立つ杉。年月を経て、またも逢いたい、二本並んで立つ杉のように。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2はつせはつせはつせ川がは川がはがわ一句
  3. 3ふるふるふる川かは川かはかわのべにのべにのべに二句
  4. 4ふたもとあるふたもとあるふたもとある杉すぎ杉すぎすぎ三句
  5. 5としとしとしををを經へ經へへててて四句
  6. 6またもあひみむまたもあひみむまたもあいみむ五句
  7. 7二ふた二ふたふたもとあるもとあるもとある杉すぎ杉すぎすぎ六句

引用の仕方

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現代語訳

初瀬川の古川のほとりに、二本並んで立つ杉。年月を経て、またも逢いたい、二本並んで立つ杉のように。

意訳

並んで立つ二本の杉に、変わらぬ契りを結んだ二人を重ね、再会を願う。

語釈・文法注

初瀬川
大和国の川。
二本ある杉
二本並ぶ杉。夫婦や恋人をたとえる。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(旋頭歌)・1009番
歌体
旋頭歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

反復
「二本ある杉」を繰り返す。

解説

読人しらずの旋頭歌。『源氏物語』玉鬘の巻にも引かれる。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、190頁(コマ108)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日