古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1062番

世の中は

在原元方(ありわらのもとかた)

世の中は、どんなに苦しいと思っているだろう。たくさんの人に恨まれているので。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
在原元方
  1. 1世よ世よよののの中なか中なかなかははは初句
  2. 2いかにくるしといかにくるしといかにくるしと二句
  3. 3思おも思おもおもふらむふらむうらむ三句
  4. 4ここらのここらのここらの人ひと人ひとひとににに四句
  5. 5恨うら恨うらうらみらるればみらるればみらるれば結句

引用の仕方

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現代語訳

世の中は、どんなに苦しいと思っているだろう。たくさんの人に恨まれているので。

意訳

人々が世を恨むので、世の中のほうこそ苦しいだろう、と世を擬人化しておどける。

語釈・文法注

ここら
たくさん。

和歌

作者
在原元方(ありわらのもとかた) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
在原業平の孫、在原棟梁の子。藤原国経の養子になったとも伝える。『古今和歌集』の巻頭歌「年の内に」の作者。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1062番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

擬人法
世の中を人に見立てる。

解説

在原元方の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、197頁(コマ112)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日