古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 929番

風ふけど

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

風が吹いても場所を離れない白雲は、年月を経て落ち続ける滝の水であった。

作者
躬恒(凡河内躬恒)
  1. 1おなじおなじおなじ瀧たき瀧たきたきをををよめるよめるよめる詞書
  2. 2風かぜ風かぜかぜふけどふけどふけど初句
  3. 3所ところ所ところところもさらぬもさらぬもさらぬ二句
  4. 4白雲しらくも白雲しらくもしらくもははは三句
  5. 5世よ世よよをををへておつるへておつるへておつる四句
  6. 6みづにぞありけるみづにぞありけるみずにぞありける結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕同じ滝を詠んだ歌。

風が吹いても場所を離れない白雲は、年月を経て落ち続ける滝の水であった。

意訳

風に流されない白雲と見えたのは、実は滝であった。

語釈・文法注

所もさらぬ
場所を離れない。

和歌

作者
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・929番
歌体
短歌
状況
詞書「おなじ瀧をよめる」(同じ滝を詠んだ歌)。

修辞

見立て
滝を白雲に見立てる。

解説

凡河内躬恒の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、167頁(コマ97)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日