古今和歌集 巻第八 離別歌 388番
人やりの
人に強いられた旅ではないのだから、いっそ行くのはつらいと言って、さあ帰ってしまおう。

現代語訳
〔詞書〕山崎から神奈備の森まで人々が見送りに来て、帰りかねて別れを惜しんだ時に詠んだ歌。
人に強いられた旅ではないのだから、いっそ行くのはつらいと言って、さあ帰ってしまおう。
意訳
見送りの人々の名残を惜しむ姿に心が揺れ、自分の意志の旅なのだから、行くのをやめて帰ろうか、とまで言う。
語釈・文法注
- 人やり
- 人に強いられること。
- いきうし
- 行くのがつらい。
和歌
- 作者
- 源実(みなもとのさね) ?–904?
嵯峨源氏の一族で、筑紫に湯治に下ったことが巻第八の詞書に見える。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・388番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「山崎より神なびの森まで送りに人々まかりて歸りがてにしてわかれ惜みけるによめる」(山崎から神奈備の森まで人々が見送りに来て、帰りかねて別れを惜しんだ時に詠んだ歌)。
解説
源実の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、72頁(コマ49)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日