古今和歌集 巻第八 離別歌 399番
別るれど
別れるけれど、うれしいことよ。今夜からは恋しく思う相手ができた。お会いする前には、何を恋しく思っていたのだろう。

現代語訳
〔詞書〕兼覧王に初めてお話をして別れた時に詠んだ歌。
別れるけれど、うれしいことよ。今夜からは恋しく思う相手ができた。お会いする前には、何を恋しく思っていたのだろう。
意訳
初対面で心ひかれ、別れはつらいが、恋しく思う人ができたことはうれしい、と出会いを喜ぶ。
語釈・文法注
- あひみぬさきに
- お会いする前に。
- 何を恋ひまし
- 何を恋しく思っていたのだろう。
和歌
- 作者
- 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・399番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「兼覽のおほぎみに初めて物語して別れける時によめる」(兼覧王に初めてお話をして別れた時に詠んだ歌)。
解説
凡河内躬恒の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、74〜75頁(コマ50)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日