古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 776番

植ゑていにし

読人しらず(よみびとしらず)

田植えをして行ってしまった人が、秋の田を刈るまで姿を見せないので、今朝は初雁のように声をあげて泣いた。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1植う植ううゑていにしゑていにしえていにし初句
  2. 2秋あき秋あきあき田た田たた刈か刈かかるるる迄まで迄までまで二句
  3. 3見み見みみえこねばえこねばえこねば三句
  4. 4けさけさけさ初雁はつかり初雁はつかりはつかりののの四句
  5. 5ねにぞねにぞねにぞ鳴な鳴ななきぬるきぬるきぬる結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

田植えをして行ってしまった人が、秋の田を刈るまで姿を見せないので、今朝は初雁のように声をあげて泣いた。

意訳

春に去った人が秋になっても来ないので、初雁とともに泣く。

語釈・文法注

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・776番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、137頁(コマ82)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日