古今和歌集 巻第四 秋歌上 175番
天の川
天の川に、もみじを橋として渡すからだろうか、織女が秋をこそ待つのは。

現代語訳
天の川に、もみじを橋として渡すからだろうか、織女が秋をこそ待つのは。
意訳
織女が秋を待つのは、天の川にもみじの橋がかかり、牽牛と会えるからだろう、と想像する。
語釈・文法注
- わたせばや
- 渡すからか。
- たなばたつめ
- 織女。
- 秋をしも
- 「しも」は強調。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・175番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 見立て
- もみじを橋に見立てる。
解説
もみじの橋は、中国の鵲の橋の伝説を日本風にしたもの。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、32頁(コマ29)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日