古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十二 恋歌二 563番

笹の葉に

紀友則(きのとものり)

笹の葉に置く霜よりも、ひとりで寝る私の袖のほうが、冷えまさっていることだ。

「笹の葉に」の歌をもとにした情景。笹の葉に置く霜よりも、ひとりで寝る私の袖のほうが、冷えまさっていることだ。
「笹の葉に」の歌をもとにした情景。笹の葉に置く霜よりも、ひとりで寝る私の袖のほうが、冷えまさっていることだ。
詞書
「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」(前の歌と同じ詞書)
作者
紀友則
  1. 1笹ささ笹ささささののの葉は葉ははににに初句
  2. 2おくおくおく霜しも霜しもしもよりもよりもよりも二句
  3. 3ひとりぬるひとりぬるひとりぬる三句
  4. 4我わ我わわががが衣手ころもで衣手ころもでころもでぞぞぞ四句
  5. 5さえまさりけるさえまさりけるさえまさりける結句

引用の仕方

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現代語訳

笹の葉に置く霜よりも、ひとりで寝る私の袖のほうが、冷えまさっていることだ。

意訳

独り寝の袖は、霜よりも冷たい、と恋の寂しさを詠む。

語釈・文法注

さえまさりける
冷えまさった。

和歌

作者
紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・563番
歌体
短歌
状況
詞書「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」(寛平の御時、后の宮の歌合の歌)。

解説

紀友則の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、102頁(コマ64)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日