古典ライブラリー

古今和歌集 巻第五 秋歌下 260番

しらつゆも

紀貫之(きのつらゆき)

白露も時雨もひどく漏れる守山は、下葉まで残らず色づいてしまったことだ。

「しらつゆも」の歌をもとにした情景。白露も時雨もひどく漏れる守山は、下葉まで残らず色づいてしまったことだ。
「しらつゆも」の歌をもとにした情景。白露も時雨もひどく漏れる守山は、下葉まで残らず色づいてしまったことだ。
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1もるもるもる山やま山やまやまのののほとりにてよめるほとりにてよめるほとりにてよめる詞書
  2. 2しらつゆもしらつゆもしらつゆも初句
  3. 3時雨しぐれ時雨しぐれしぐれもいたくもいたくもいたく二句
  4. 4もるもるもる山やま山やまやまははは三句
  5. 5下葉したば下葉したばしたばのこらずのこらずのこらず四句
  6. 6色いろ色いろいろづきにけりづきにけりずきにけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕守山のあたりで詠んだ歌。

白露も時雨もひどく漏れる守山は、下葉まで残らず色づいてしまったことだ。

意訳

守山という名のとおり、露も時雨も木々の間を漏れて下葉まで染めたので、山はすっかり紅葉した。

語釈・文法注

もる山
近江国の守山。「漏る」をかける。
いたく
ひどく。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第五・秋歌下・260番
歌体
短歌
状況
詞書「もる山のほとりにてよめる」(守山のあたりで詠んだ歌)。

修辞

掛詞
「もる」に「漏る」と「守山」。

解説

紀貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、46頁(コマ36)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日