古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 957番

今更に

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

今さらどうして生まれてきたのだろう、竹の子よ。つらい節の多い世とは知らないのか。

作者
凡河内躬恒
  1. 1物もの物ものものおもひけるおもひけるおもいける時とき時ときときいときなきいときなきいときなき子こ子ここををを見み見みみてよめるてよめるてよめる詞書
  2. 2今更いまさら今更いまさらいまさらににに初句
  3. 3なになになに生お生おおひいづらむひいづらむいいずらむ二句
  4. 4竹たけ竹たけたけののの子こ子ここののの三句
  5. 5うきふしうきふしうきうし繁しげ繁しげしげききき四句
  6. 6よとよとよとはははしらずやしらずやしらずや結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕物思いをしていた時、幼い子を見て詠んだ歌。

今さらどうして生まれてきたのだろう、竹の子よ。つらい節の多い世とは知らないのか。

意訳

幼い子を竹の子にたとえ、つらいことの多い世に生まれてきたことを哀れむ。

語釈・文法注

うきふし
「憂き節」と竹の「節」。
よ
「世」と竹の「節(よ)」。

和歌

作者
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・957番
歌体
短歌
状況
詞書「物おもひける時いときなき子を見てよめる」(物思いをしていた時、幼い子を見て詠んだ歌)。

修辞

掛詞・縁語
「ふし」「よ」は竹の縁語。

解説

凡河内躬恒の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、172頁(コマ99)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日