古今和歌集 巻第五 秋歌下 302番
もみぢ葉の
もみじ葉が流れなかったら、竜田川の水の秋を、誰が知るだろうか。

現代語訳
〔詞書〕竜田川のほとりで詠んだ歌。
もみじ葉が流れなかったら、竜田川の水の秋を、誰が知るだろうか。
意訳
水には色がないので秋を感じにくいが、紅葉が流れるので、川にも秋が来たことがわかる。
語釈・文法注
- 流れざりせば…知らまし
- 反実仮想。
和歌
- 作者
- 坂上是則(さかのうえのこれのり) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
坂上田村麻呂の子孫。大和権少掾・加賀介などを務めた。蹴鞠の名手としても知られる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第五・秋歌下・302番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「龍田川のほとりにてよめる」(竜田川のほとりで詠んだ歌)。
修辞
- 反実仮想
- 「…せば…まし」。
解説
坂上是則の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、53頁(コマ40)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日