古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 688番

思ふてふ

読人しらず(よみびとしらず)

「思う」という言葉だけが、秋を過ぎても色の変わらないものであるのだろうか。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1寛平くわんぴやう寛平くわんぴやうかんぴょうののの御時后おほんときのきさい御時后おほんときのきさいおおんときのきさいののの宮みや宮みやみやののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2思おも思おもおもふてふてうちょふふう初句
  3. 3言こと言ことことののの葉は葉ははのみやのみやのみや二句
  4. 4秋あき秋あきあきをををへてへてへて三句
  5. 5色いろ色いろいろもかはらぬもかはらぬもかわらぬ四句
  6. 6物もの物ものものにににははは有あ有ああるらむるらむるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕寛平の御時、后の宮の歌合の歌。

「思う」という言葉だけが、秋を過ぎても色の変わらないものであるのだろうか。

意訳

木の葉は秋に色を変えるが、「思う」という言葉の葉だけは変わらない、と恋人の変わらぬ言葉を信じたい。

語釈・文法注

言の葉
言葉。木の葉をかける。
秋
「飽き」をかける。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・688番
歌体
短歌
状況
詞書「寛平の御時后の宮の歌合の歌」(寛平の御時、后の宮の歌合の歌)。

修辞

掛詞
「言の葉」「秋(飽き)」。

解説

読人しらずの歌。墨滅歌の注記(1110番)は、この歌の後にあったとする。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、123頁(コマ75)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日