古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 685番

心をぞ

清原深養父(きよはらのふかやぶ)

心というものを、どうしようもないものだと思った。逢っているのに、なお恋しいものなのか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
深養父(清原深養父)
  1. 1心こころ心こころこころをぞをぞをぞ初句
  2. 2わりなきものとわりなきものとわりなきものと二句
  3. 3思おも思おもおもひぬるひぬるいぬる三句
  4. 4見み見みみるものからやるものからやるものからや四句
  5. 5戀こひ戀こひこいしかるべきしかるべきしかるべき結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

心というものを、どうしようもないものだと思った。逢っているのに、なお恋しいものなのか。

意訳

逢っていても恋しい心は、理屈の通らないものだ、と嘆く。

語釈・文法注

わりなき
理屈に合わない、どうしようもない。
見るものから
会っているのに。

和歌

作者
清原深養父(きよはらのふかやぶ) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
内匠允・内蔵大允などを務めた。琴の名手でもあった。清少納言の曽祖父、清原元輔の祖父にあたる。晩年は洛北に補陀落寺を建てて住んだと伝える。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・685番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

清原深養父の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、122頁(コマ74)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日