古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 977番

身をすてて

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

身を捨てて、心だけがあなたのもとへ行ってしまったのだろうか。思うに任せないものは、心であった。

作者
躬恒(凡河内躬恒)
  1. 1人ひと人ひとひとをををとととはははででで久ひさ久ひさひさしうありけるしうありけるしゅうありけるをををりにあひうらみければよめるりにあひうらみければよめるりにあいうらみければよめる詞書
  2. 2身み身みみをををすててすててすてて初句
  3. 3行ゆ行ゆゆきやしにけむきやしにけむきやしにけむ二句
  4. 4思おも思おもおもふよりふよりうより三句
  5. 5外ほか外ほかほかなるものなるものなるものははは四句
  6. 6心こころ心こころこころなりけりなりけりなりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕人を訪ねずに長くなっていた時、相手が恨んだので詠んだ歌。

身を捨てて、心だけがあなたのもとへ行ってしまったのだろうか。思うに任せないものは、心であった。

意訳

訪ねられなかった言い訳に、心は身を離れてあなたのもとへ行っていた、と詠む。

語釈・文法注

思ふより外なる
思い通りにならない。

和歌

作者
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・977番
歌体
短歌
状況
詞書「人をとはで久しうありけるをりにあひうらみければよめる」(人を訪ねずに長くなっていた時、相手が恨んだので詠んだ歌)。

解説

凡河内躬恒の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、177頁(コマ102)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日