古今和歌集 巻第八 離別歌 393番
わかれをば
別れのことは、山の桜にまかせてしまおう。引きとめるかとめないかは、花次第で。

現代語訳
〔詞書〕山に登って帰ってきて、人々と別れたついでに詠んだ歌。
別れのことは、山の桜にまかせてしまおう。引きとめるかとめないかは、花次第で。
意訳
別れを惜しむ心を、山の桜が引きとめてくれるかどうかにまかせる、と詠む。
語釈・文法注
- まかせてむ
- まかせてしまおう。
- まにまに
- …のままに。
和歌
- 作者
- 幽仙法師(ゆうせんほうし) 836–900
比叡山の僧で、延暦寺の別当を務めた。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・393番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「山に登りて歸りまうできて人々別れけるついでによめる」(山に登って帰ってきて、人々と別れたついでに詠んだ歌)。
解説
幽仙法師の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、73頁(コマ50)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日