古今和歌集 巻第七 賀歌 360番
すみの江の
住吉の松に秋風が吹くとすぐに、その松風の音に声を添える沖の白波よ。

現代語訳
〔詞書〕秋。
住吉の松に秋風が吹くとすぐに、その松風の音に声を添える沖の白波よ。
意訳
住吉の浜の松風と沖の白波が音を合わせる。長寿の象徴の松を描く。
語釈・文法注
- すみの江
- 住吉。摂津国の歌枕。松の名所。
- 吹くからに
- 吹くとすぐに。
和歌
- 作者
- 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第七・賀歌・360番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「秋」(秋)。
解説
凡河内躬恒の屏風歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、65頁(コマ46)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日