古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十 物名 453番

煙たち

素性法師(そせいほうし)

煙が立って燃えているとも見えない草の葉を、誰が「藁火(わらび)」と名づけはじめたのだろう。

「煙たち」の歌をもとにした情景。煙が立って燃えているとも見えない草の葉を、誰が「藁火(わらび)」と名づけはじめたのだろう。
「煙たち」の歌をもとにした情景。煙が立って燃えているとも見えない草の葉を、誰が「藁火(わらび)」と名づけはじめたのだろう。
作者
素性法師
  1. 1わらびわらびわらび詞書
  2. 2煙けぶり煙けぶりけぶりたちたちたち初句
  3. 3燃も燃ももゆともゆともゆとも見み見みみえぬえぬえぬ二句
  4. 4草くさ草くさくさののの葉は葉ははををを三句
  5. 5誰たれ誰たれたれかわらびとかわらびとかわらびと四句
  6. 6名な名ななづけそめけむづけそめけむずけそめけむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕わらび。

煙が立って燃えているとも見えない草の葉を、誰が「藁火(わらび)」と名づけはじめたのだろう。

意訳

「わらび(蕨)」を「藁火」と解して、燃えてもいないのに、と戯れる。

語釈・文法注

名づけそめけむ
名づけはじめたのだろうか。

和歌

作者
素性法師(そせいほうし) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
僧正遍昭の子。俗名は良岑玄利(よしみねのはるとし)といい、父の命で出家した。雲林院や大和の石上の良因院に住み、宇多天皇・醍醐天皇の歌会や屏風歌に召された。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十・物名・453番
歌体
短歌
状況
詞書「わらび」(わらび)。

修辞

掛詞
「わらび」に「蕨」と「藁火」。

解説

素性法師の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、87頁(コマ57)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日