古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 808番

あひみぬも

因幡(いなば)

逢えないのも、つらいのも我が身のせいなのに、それを思い知らずに解ける唐衣の紐よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
いなば(因幡)
  1. 1あひみぬもあひみぬもあいみぬも初句
  2. 2うきもうきもうきも我わ我わわががが身み身みみののの二句
  3. 3唐衣からころも唐衣からころもからころも三句
  4. 4思おも思おもおもひしらずもひしらずもいしらずも四句
  5. 5解と解ととくるひもかなくるひもかなくるいもかな結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

逢えないのも、つらいのも我が身のせいなのに、それを思い知らずに解ける唐衣の紐よ。

意訳

紐が解けるのは恋人に逢える前兆とされたが、逢えないとわかっているのに解ける紐を嘆く。

語釈・文法注

から衣
「から(から=せい)」をかける。

和歌

作者
因幡(いなば) 生没年未詳
女房と見られるが、経歴は伝わらない。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・808番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

因幡の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、143頁(コマ85)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日