古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 839番

時しもあれ

壬生忠岑(みぶのただみね)

ほかに時もあろうに、秋に人が亡くなってよいものか。生きている人を見ているだけでも恋しく思われる季節なのに。

詞書
「紀友則が身まかりにける時よめる」(前の歌と同じ詞書)
作者
忠岑(壬生忠岑)
  1. 1時とき時ときときしもあれしもあれしもあれ初句
  2. 2秋あき秋あきあきやはやはやは人ひと人ひとひとののの二句
  3. 3別わか別わかわかるべきるべきるべき三句
  4. 4あるあるあるををを見み見みみるだにるだにるだに四句
  5. 5戀こひ戀こひこいしきものしきものしきものををを結句

引用の仕方

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現代語訳

ほかに時もあろうに、秋に人が亡くなってよいものか。生きている人を見ているだけでも恋しく思われる季節なのに。

意訳

もの悲しい秋に友を失った悲しみを詠む。

語釈・文法注

時しもあれ
ほかに時もあろうに。

和歌

作者
壬生忠岑(みぶのただみね) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。右衛門府生など下級の武官を務めた。歌論書『和歌体十種(忠岑十体)』の作者とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十六・哀傷歌・839番
歌体
短歌
状況
詞書「紀友則が身まかりにける時よめる」(紀友則が亡くなった時に詠んだ歌)。

解説

壬生忠岑の歌。友則の死を悼む。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、148頁(コマ87)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日