古今和歌集 巻第三 夏歌 152番
やよやまて
おい待て、山ほととぎすよ。言づてを頼もう。私はこの世の中に住むのがつらくなった、とね。

現代語訳
おい待て、山ほととぎすよ。言づてを頼もう。私はこの世の中に住むのがつらくなった、とね。
意訳
山へ帰るほととぎすに、山にいる人(出家した人か)へ、自分も世の中に住みわびていると伝えてくれと頼む。
語釈・文法注
- やよ
- 呼びかけの語。
- ことづてむ
- 言づてを頼もう。
- すみわびぬ
- 住むのがつらくなった。
和歌
- 作者
- 三国町(みくにのまち) 生没年未詳
仁明天皇の更衣で、のちに臣籍に下った貞登の母と伝える。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第三・夏歌・152番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
作者の三国町は仁明天皇の更衣。天皇の崩御後の思いとする説もある。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、27頁(コマ27)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日