古今和歌集 巻第十八 雑歌下 993番
なよ竹の
なよ竹の節が長いように長い夜の上に、初霜が置くように、起きていて物思いをするこのごろであることよ。
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現代語訳
〔詞書〕寛平の御時、遣唐使の判官に任命されていた時、東宮の詰め所で男たちが酒を飲んだついでに詠みました歌。
なよ竹の節が長いように長い夜の上に、初霜が置くように、起きていて物思いをするこのごろであることよ。
意訳
遣唐使として旅立つ前の不安から、夜長に眠れず物思いをする。
語釈・文法注
- なよ竹
- 細くしなやかな竹。
- よ
- 竹の「節」と「夜」。
- おきゐて
- 「置き」と「起き」。
和歌
- 作者
- 藤原忠房(ふじわらのただふさ) ?–928
藤原興嗣の子。山城守・右京大夫などを務めた。管絃に長じ、舞楽「胡蝶」を作ったと伝える。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・993番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「寛平の御時にもろこしのはう官にめされて侍りける時に東宮のさぶらひにてをのこども酒たうべけるついでによみ侍りける」(寛平の御時、遣唐使の判官に任命されていた時、東宮の詰め所で男たちが酒を飲んだついでに詠みました歌)。
修辞
- 掛詞
- 「よ」「おき」。
解説
藤原忠房の歌。この遣唐使は菅原道真の建議で中止された。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、180頁(コマ103)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日