古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 816番

わたつみの

読人しらず(よみびとしらず)

海の波が我が身を越えて寄せ返すように、繰り返し、海人の住むという浦を見る(恨む)ことだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1わたつみのわたつみのわたつみの初句
  2. 2我わ我わわががが身み身みみこすこすこす波なみ波なみなみ二句
  3. 3立た立たたちちち返かへ返かへかえりりり三句
  4. 4蜑あま蜑あまあまののの住す住すすむてむてむちょふふう四句
  5. 5浦うら浦うらうらみつるかなみつるかなみつるかな結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

海の波が我が身を越えて寄せ返すように、繰り返し、海人の住むという浦を見る(恨む)ことだ。

意訳

何度も寄せる波のように、繰り返し相手を恨む。

語釈・文法注

うらみ
「浦見」と「恨み」。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・816番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「うらみ」。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、144頁(コマ85)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日