古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 844番
あしびきの
山辺に今は住んでいて、墨染めの衣の袖は乾く時もない。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕妻の親の喪で山寺にいたのを、ある人が弔問してきたので、返事として詠んだ歌。
山辺に今は住んでいて、墨染めの衣の袖は乾く時もない。
意訳
「住み」と「墨染め」をかけ、喪に服して涙の乾かない身を詠む。
語釈・文法注
- すみ
- 「住み」と「墨」。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十六・哀傷歌・844番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「めの親のおもひにて山寺に侍りけるをある人のとぶらひ遣せりければ返事によめる」(妻の親の喪で山寺にいたのを、ある人が弔問してきたので、返事として詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「すみ」。
解説
読人しらずの歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、149頁(コマ88)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日