古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 736番

たのめこし

藤原因香(ふじわらのよるか)

頼みに思わせてきた言葉を、今は返してしまおう。我が身が古びてしまったので、置き場所もない。

作者
典侍藤原よるかの朝臣(藤原因香)
  1. 1右みぎ右みぎみぎのおほいまうちのおほいまうちのおおいもうち君きみ君きみきみすまずなりにければかのすまずなりにければかのすまずなりにければかの昔むかし昔むかしむかしおこせたりけるおこせたりけるおこせたりける文ふみ文ふみふみどもどもどもををを取と取ととりあつめてりあつめてりあつめて返かへ返かへかえすとてよみてすとてよみてすとてよみて送おく送おくおくりけるりけるりける詞書
  2. 2たのめこしたのめこしたのめこし初句
  3. 3言こと言ことことののの葉は葉はは今いま今いまいまははは二句
  4. 4かへしてむかへしてむかえしてむ三句
  5. 5我わ我わわががが身み身みみふるればふるればふるれば四句
  6. 6おきおきおき所どころ所どころどころなしなしなし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕右大臣(源能有)が通わなくなったので、昔よこした手紙をとりまとめて返すといって詠んで贈った歌。

頼みに思わせてきた言葉を、今は返してしまおう。我が身が古びてしまったので、置き場所もない。

意訳

心変わりした男の昔の手紙を返し、自分も古くなって居場所がないと嘆く。

語釈・文法注

ふるれば
「古るれば」。

和歌

作者
藤原因香(ふじわらのよるか) 生没年未詳(九世紀後半)
藤原高藤の娘とも伝える女官で、典侍(ないしのすけ)を務めた。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・736番
歌体
短歌
状況
詞書「右のおほいまうち君すまずなりにければかの昔おこせたりける文どもを取りあつめて返すとてよみて送りける」(右大臣(源能有)が通わなくなったので、昔よこした手紙をとりまとめて返すといって詠んで贈った歌)。

解説

藤原因香の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、130頁(コマ78)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日