古今和歌集 巻第七 賀歌 345番
しほの山
塩の山の差出の磯に住む千鳥は、わが君の御代を「八千代」と鳴いている。

現代語訳
塩の山の差出の磯に住む千鳥は、わが君の御代を「八千代」と鳴いている。
意訳
千鳥の鳴き声「ちよ」を「八千代」と聞きなして、君の長寿を祝う。
語釈・文法注
- しほの山・さしでの磯
- 甲斐国の歌枕。
- やちよとぞ鳴く
- 千鳥の声を「八千代」と聞く。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第七・賀歌・345番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 千鳥の鳴き声に「八千代」をかける。
解説
読人しらずの賀の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、62頁(コマ44)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日