古今和歌集 巻第五 秋歌下 296番
かみなびの
神奈備の三室の山を秋に行くと、錦を裁ち切って着ているような気持ちがする。

現代語訳
神奈備の三室の山を秋に行くと、錦を裁ち切って着ているような気持ちがする。
意訳
紅葉の山を歩くと、錦の衣を身にまとっているようだ、と紅葉の山の美しさを詠む。
語釈・文法注
- たちきる
- 「裁ち着る」。裁って着る。
和歌
- 作者
- 壬生忠岑(みぶのただみね) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。右衛門府生など下級の武官を務めた。歌論書『和歌体十種(忠岑十体)』の作者とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第五・秋歌下・296番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「是貞のみこの家の歌合の歌」(是貞親王の家の歌合の歌)。
修辞
- 見立て
- 紅葉を錦に見立てる。
解説
壬生忠岑の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、52頁(コマ39)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日