古今和歌集 巻第十 物名 423番
くべきほど
来るはずの時が過ぎてしまったからか、待ちわびて鳴く声が、人を騒がせることだ。

現代語訳
〔詞書〕ほととぎす。
来るはずの時が過ぎてしまったからか、待ちわびて鳴く声が、人を騒がせることだ。
意訳
「ほど・ときすぎ」の部分に「ほととぎす」を詠みこむ。待ちわびて鳴く鳥の声に心が騒ぐ。
語釈・文法注
- 来べきほど時過ぎぬれや
- 来るはずの時が過ぎたからか。
- とよむる
- 響かせる、騒がせる。
和歌
- 作者
- 藤原敏行(ふじわらのとしゆき) ?–901?
藤原富士麻呂の子。蔵人頭・右兵衛督などを務めた。能書家としても名高く、神護寺の鐘の銘を書いたと伝える。妻は紀有常の娘で、業平とは相婿にあたる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十・物名・423番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「ほととぎす」(ほととぎす)。
修辞
- 物名
- 「ほど時すぎ」に「ほととぎす」。
解説
藤原敏行の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、82頁(コマ54)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日