古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二十 大歌所御歌(神あそびの歌) 1079番

我が門の

読人しらず(よみびとしらず)

我が家の門の板で囲った井戸の清水は、人里から遠いので、人が汲まないから、水草が生えてしまった。

詞書
「とりものの歌」(前の歌と同じ詞書)
作者
読人しらず(底本に作者名の記載はない)
  1. 1我わ我わわががが門かど門かどかどののの初句
  2. 2板井いたゐ板井いたゐいたいののの淸水しみづ淸水しみづしみず二句
  3. 3里さと里さとさととほみとほみとおみ三句
  4. 4人ひと人ひとひとししし汲く汲くくまねばまねばまねば四句
  5. 5みくさおひにけりみくさおひにけりみくさおいにけり結句

引用の仕方

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現代語訳

我が家の門の板で囲った井戸の清水は、人里から遠いので、人が汲まないから、水草が生えてしまった。

意訳

人の訪れない家の井戸に水草が生えたことを歌い、訪れのない寂しさをにじませる。

語釈・文法注

板井
板で囲った井戸。
里とほみ
里が遠いので。
みくさ
水草。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第二十・大歌所御歌(神あそびの歌)・1079番
歌体
短歌
状況
詞書「とりものの歌」(採物の歌)。

解説

読人しらずの神楽歌。杓を採物とする歌か。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、200頁(コマ113)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日