古今和歌集 巻第八 離別歌 389番
慕はれて
あなたを慕ってここまで来た心が、この身にあるので、帰り道もわからない。

現代語訳
〔詞書〕「もうここから帰りなさい」と実が言った時に詠んだ歌。
あなたを慕ってここまで来た心が、この身にあるので、帰り道もわからない。
意訳
慕う心のままここまで来たので、帰ろうにも帰り道がわからない、と別れの名残を詠む。
語釈・文法注
- 慕はれて
- 慕って。
- 帰るさま
- 帰る時。
和歌
- 作者
- 藤原兼茂(ふじわらのかねもち) ?–923
藤原利基の子で、藤原兼輔の兄。参議に至った。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・389番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「今は是より歸りねとさねがいひけるをりによみける」(「もうここから帰りなさい」と実が言った時に詠んだ歌)。
解説
藤原兼茂の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、72頁(コマ49)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日