古今和歌集 巻第五 秋歌下 256番
秋風の
秋風が吹きはじめた日から、その音を聞いていた音羽山の、峰の梢も色づいてしまったことだ。

現代語訳
〔詞書〕石山寺に参詣した時、音羽山の紅葉を見て詠んだ歌。
秋風が吹きはじめた日から、その音を聞いていた音羽山の、峰の梢も色づいてしまったことだ。
意訳
秋風が吹き出してから、音羽山の木々は日ごとに色づき、峰の梢まで紅葉した。
語釈・文法注
- 石山
- 近江国の石山寺。
- 音羽山
- 山城と近江の境の山。「音」をかける。
和歌
- 作者
- 紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第五・秋歌下・256番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「石山に詣でける時音羽山の紅葉を見てよめる」(石山寺に参詣した時、音羽山の紅葉を見て詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「おとは」に「音は」と「音羽」。
解説
紀貫之の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、45頁(コマ36)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日