古今和歌集 巻第十 物名 456番
波のおとの
波の音が今朝からとりわけ違って聞こえるのは、春の調べに改まったからだろうか。

現代語訳
〔詞書〕唐琴という所で、立春の日に詠んだ歌。
波の音が今朝からとりわけ違って聞こえるのは、春の調べに改まったからだろうか。
意訳
「けさからことに」に地名「からこと(唐琴)」を詠みこむ。琴の縁語「しらべ」を用いる。
語釈・文法注
- からこと
- 備前国の地名。
- しらべ
- 楽器の調子。
和歌
- 作者
- 安倍清行(あべのきよゆき) 825–900
安倍安仁の子。陸奥守・讃岐守などを務めた。小野小町との贈答歌が伝わる。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十・物名・456番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「からことといふ所にて春の立ちける日よめる」(唐琴という所で、立春の日に詠んだ歌)。
修辞
- 物名
- 「からこと」。
- 縁語
- 「琴」「しらべ」。
解説
安倍清行の歌。ここから地名を詠みこむ歌が続く。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、88頁(コマ57)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日