古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十二 恋歌二 609番

命にも

壬生忠岑(みぶのただみね)

命よりも惜しいものは、見終わらない夢が覚めてしまうことであった。

「命にも」の歌をもとにした情景。命よりも惜しいものは、見終わらない夢が覚めてしまうことであった。
「命にも」の歌をもとにした情景。命よりも惜しいものは、見終わらない夢が覚めてしまうことであった。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
忠岑(壬生忠岑)
  1. 1命いのち命いのちいのちにもにもにも初句
  2. 2まさりてまさりてまさりて惜を惜をおしくしくしく二句
  3. 3あるあるある物もの物ものものははは三句
  4. 4みはてぬみはてぬみはてぬ夢ゆめ夢ゆめゆめののの四句
  5. 5覺さ覺ささむるなりけりむるなりけりむるなりけり結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

命よりも惜しいものは、見終わらない夢が覚めてしまうことであった。

意訳

恋人の夢から途中で覚めるのは、命を失うより惜しい、と夢の逢瀬への思いを詠む。

語釈・文法注

みはてぬ
見終わらない。

和歌

作者
壬生忠岑(みぶのただみね) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。右衛門府生など下級の武官を務めた。歌論書『和歌体十種(忠岑十体)』の作者とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・609番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

壬生忠岑の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、108頁(コマ67)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日