古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 845番

水の面に

小野篁(おののたかむら)

水の面に沈んで映る花の色がはっきりしているように、亡き帝のお姿がはっきりと思い出されることだ。

作者
篁朝臣(小野篁)
  1. 1諒闇りやうあん諒闇りやうあんりょうあんののの年とし年としとし池いけ池いけいけのののほとりのほとりのほとりの花はな花はなはなををを見み見みみてよめるてよめるてよめる詞書
  2. 2水みづ水みづみずののの面おも面おもおもににに初句
  3. 3しづくしづくしずく花はな花はなはなののの色いろ色いろいろ二句
  4. 4さやかにもさやかにもさやかにも三句
  5. 5君きみ君きみきみがみがみがみ影かげ影かげかげののの四句
  6. 6おもほゆるかなおもほゆるかなおもおゆるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕諒闇(天皇の喪)の年、池のほとりの花を見て詠んだ歌。

水の面に沈んで映る花の色がはっきりしているように、亡き帝のお姿がはっきりと思い出されることだ。

意訳

水に映る花の鮮やかさに、亡き仁明天皇の面影を重ねる。

語釈・文法注

しづく
沈む。

和歌

作者
小野篁(おののたかむら) 802–852
漢詩文に優れた学者・官人。遣唐副使に任じられたが乗船を拒み、嵯峨上皇の怒りにふれて隠岐に流された。のち許されて参議に至った。「野宰相」とも呼ばれ、冥府の役人を務めたという伝説もある。
出典
『古今和歌集』巻第十六・哀傷歌・845番
歌体
短歌
状況
詞書「諒闇の年池のほとりの花を見てよめる」(諒闇(天皇の喪)の年、池のほとりの花を見て詠んだ歌)。

解説

小野篁の歌。仁明天皇の崩御を悼む。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、149頁(コマ88)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日