古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 859番

もみぢ葉を

大江千里(おおえのちさと)

もみじ葉を風に任せて散るのを見るよりも、はかないものは命であった。

作者
大江千里
  1. 1やまひにわづらひやまひにわづらひやまいにわずらい侍はべ侍はべはべりけるりけるりける秋あき秋あきあきここちのたのもしげなくおほえければよみてここちのたのもしげなくおほえければよみてここちのたのもしげなくおおえければよみて人ひと人ひとひとのもとにつかはしけるのもとにつかはしけるのもとにつかわしける詞書
  2. 2もみぢもみぢもみじ葉ば葉ばばををを初句
  3. 3風かぜ風かぜかぜににに任まか任まかまかせてせてせて二句
  4. 4見み見みみるよりもるよりもるよりも三句
  5. 5はははかなきものかなきものかなきものははは四句
  6. 6命いのち命いのちいのちなりけりなりけりなりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕病気で苦しんでいた秋、気分が頼りなく思われたので、詠んで人のもとに贈った歌。

もみじ葉を風に任せて散るのを見るよりも、はかないものは命であった。

意訳

風に散る紅葉よりも、人の命のほうがはかない。

語釈・文法注

和歌

作者
大江千里(おおえのちさと) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
参議大江音人の子。漢学に通じ、寛平六年(894)に、漢詩の句を題にして和歌を詠んだ『句題和歌(大江千里集)』を宇多天皇に献上した。
出典
『古今和歌集』巻第十六・哀傷歌・859番
歌体
短歌
状況
詞書「やまひにわづらひ侍りける秋ここちのたのもしげなくおほえければよみて人のもとにつかはしける」(病気で苦しんでいた秋、気分が頼りなく思われたので、詠んで人のもとに贈った歌)。

解説

大江千里の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、153〜154頁(コマ90)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日