古今和歌集 巻第十二 恋歌二 590番
わが戀に
私の恋に比べると、くらぶ山の桜の花が絶え間なく散っても、その数はまさらないだろう。

現代語訳
私の恋に比べると、くらぶ山の桜の花が絶え間なく散っても、その数はまさらないだろう。
意訳
絶え間なく散る桜の花びらの数も、自分の恋の思いの数には及ばない。
語釈・文法注
- くらぶ
- 「比ぶ」と「くらぶ山」。
- まなく
- 絶え間なく。
和歌
- 作者
- 坂上是則(さかのうえのこれのり) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
坂上田村麻呂の子孫。大和権少掾・加賀介などを務めた。蹴鞠の名手としても知られる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・590番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「くらぶ」。
解説
坂上是則の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、106頁(コマ66)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日