古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二十 大歌所御歌(神あそびの歌) 1083番

美作や

読人しらず(よみびとしらず)

美作の久米の佐良山の「さら」ではないが、さらさら(決して)私の名は立てまい、万代までも。

詞書
「かへしものの歌」(前の歌と同じ詞書)
作者
読人しらず(底本に作者名の記載はない)
  1. 1美作みまさか美作みまさかみまさかややや初句
  2. 2くめのさらやまくめのさらやまくめのさらやま二句
  3. 3さらさらにさらさらにさらさらに三句
  4. 4わがわがわが名な名ななはははたてじたてじたてじ四句
  5. 5萬代よろづよ萬代よろづよよろずよまでにまでにまでに結句
  6. 6これこれこれははは水みづ水みづみずののの尾を尾をおのおほんべののおほんべののおおんべの美作みまさか美作みまさかみまさかののの國くに國くにくにののの歌うた歌うたうた左注

引用の仕方

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現代語訳

美作の久米の佐良山の「さら」ではないが、さらさら(決して)私の名は立てまい、万代までも。

〔左注〕これは水尾の帝(清和天皇)の大嘗会の、美作の国の歌。

意訳

「佐良山」から「さらさらに」を導き、決して浮き名を立てないと誓う。

語釈・文法注

美作
今の岡山県北部。
くめのさら山
久米郡の佐良山。
さらさらに
決して。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第二十・大歌所御歌(神あそびの歌)・1083番
歌体
短歌
状況
詞書「かへしものの歌」(返し物の歌)。

修辞

序詞
上二句が「さらさらに」を導く。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、201頁(コマ114)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日