古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 471番

吉野川

紀貫之(きのつらゆき)

吉野川の岩に波を高く立てて流れる水のように、早くからあの人を思いはじめていたことだ。

「吉野川」の歌をもとにした情景。吉野川の岩に波を高く立てて流れる水のように、早くからあの人を思いはじめていたことだ。
「吉野川」の歌をもとにした情景。吉野川の岩に波を高く立てて流れる水のように、早くからあの人を思いはじめていたことだ。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
紀貫之
  1. 1吉野川よしのがは吉野川よしのがはよしのがわ初句
  2. 2いはなみたかくいはなみたかくいわなみたかく二句
  3. 3ゆくゆくゆく水みづ水みづみずののの三句
  4. 4はやくぞはやくぞはやくぞ人ひと人ひとひとををを四句
  5. 5おもひそめてしおもひそめてしおもいそめてし結句

引用の仕方

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現代語訳

吉野川の岩に波を高く立てて流れる水のように、早くからあの人を思いはじめていたことだ。

意訳

吉野川の急流のように、早くから激しく恋い慕っていた、と恋の始まりを詠む。

語釈・文法注

はやくぞ
「早く(流れが速い)」と「早くから」。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・471番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上三句が「はやく」を導く。

解説

紀貫之の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、91頁(コマ59)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日