古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 768番

もろこしも

兼芸法師(けんげいほうし)

唐の国でさえ、夢に見たので近かった。思ってくれない人との仲こそが、はるかに遠いのであった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
兼藝法師(兼芸法師)
  1. 1もろこしももろこしももろこしも初句
  2. 2夢ゆめ夢ゆめゆめににに見み見みみしかばしかばしかば二句
  3. 3近ちか近ちかちかかりきかりきかりき三句
  4. 4思おも思おもおもはぬなかぞはぬなかぞわぬなかぞ四句
  5. 5遙はる遙はるはるけかりけるけかりけるけかりける結句

引用の仕方

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現代語訳

唐の国でさえ、夢に見たので近かった。思ってくれない人との仲こそが、はるかに遠いのであった。

意訳

遠い唐の国も夢で見れば近いが、心の通わない仲は限りなく遠い。

語釈・文法注

もろこし
中国。

和歌

作者
兼芸法師(けんげいほうし) 生没年未詳(九世紀後半)
僧。経歴はほとんどわからない。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・768番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

兼芸法師の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、136頁(コマ81)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日