古今和歌集 巻第五 秋歌下 313番
道しらば
道がわかるなら、訪ねて行きもしよう。もみじ葉を幣として手向けて、秋は去っていってしまった。

現代語訳
〔詞書〕同じく九月の末日に詠んだ歌。
道がわかるなら、訪ねて行きもしよう。もみじ葉を幣として手向けて、秋は去っていってしまった。
意訳
去っていった秋の行方がわかるなら追いかけたい。秋は紅葉を幣として手向け、旅立ってしまった。
語釈・文法注
- いにけり
- 去ってしまった。
和歌
- 作者
- 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第五・秋歌下・313番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「同じつごもりの日よめる」(同じく九月の末日に詠んだ歌)。
修辞
- 擬人法
- 秋を旅人に見立てる。
- 見立て
- 紅葉を幣に見立てる。
解説
凡河内躬恒の歌。秋歌下の最後の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、55〜56頁(コマ41)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日